キャッスル、シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察、それに「クローザー」「メージャークライムス」など配信の終ったものも含めて、気付けばよく警察ものを見ている。好きというつもりもないのだが、見れば退屈しない。警察ものが多いから見ているに過ぎない。とはいえ、医療ものはそれほど見ない、弁護士ものも、警察ものほどではない、とすると、やはり、警察ものが好きということになるのか。メンタリスト、Netflix のブルックリン99、それにiゾンビ、これもゾンビものであると同時に警察ものである。
これらはアメリカのものである。アメリカものを見ていることが多いようだ。配信されているものがアメリカ中心なのだから、当然のことではある。ただ、たまに見るイギリスやフランス、デンマークなどのものとはずいぶん違うと思うこともある。その違いから、アメリカ以外のものが良いと思うこともあるのだが、やはり、アメリカ製が好きなのか、と気付かされることもある。
チーム、仲間、友情、人情
前回のゾンビものと同様、その組み立ての特徴を自分なりに見つけてみたい。まず印象に残るのは、数名のチームとして活躍するということ。娯楽として、二人よりは、数名のキャラクターがいるということの方が、楽しめるということと同時に、出演者に何かがあったときのリスク分散効果というものもあるのだろう。マイアミ・バイスのような「バディもの」よりも多いのではないか。
たとえばキャッスル。キャッスルとベケットの「バディもの」でもあるのだが、同時に、ベケットの同僚二人に上司を加えたチームにもなっている。初代上司の不正を庇うところなどは、ほとんど任侠ものではないか。アメリカも義理と人情を重んじるらしい。
チームの結束が強調される。アメリカ以外のものは見ている数が少ないので、あまり自信はないが、イギリスの、たとえば、ライン・オブ・デューティーなどを見ると、チームの信頼、つまり、義理人情というよりは、個人の力と組織力、そんな合理性が強い。
皆、男はつらいよ
アメリカの警察ものは、ほとんど「寅さん」男はつらいよシリーズに近いのではないか、と思うこともある。メンタリストでは、ジェーンが寅さんである。上司がオイちゃんというところか。ヒロシさんやタコ社長は、チョウとリグスビー、いや、リグスビーは、むしろミツオくんか、ミツオくんとすれば、おのずとヴァンペルトは決まり、問題はリズボン。後半のシーズンはマドンナということになるのだろうが、やはり、サクラちゃんに近い、と同時にオバチャンのようなときもある。ともかく、多少のズレはあるが、トラヤ、じゃなかったクルマヤの面々がレッドジョンを追いつめる話、と言いたくなる。
男はつらいよシリーズは任侠もののパロディという部分もある。寅さんの自意識は高倉健なのに、という設定とも言える。ブルックリン99のジェイクは自意識はジョン・マクレーンなのに、という設定と考えれば、これも寅さんである、と様々なドラマに寅さん要素をあてはめてみて、遊んでいるとキリがない。
男はつらいよという映画のセリフというのはずいぶんと男尊女卑、マッチョなものである。何かにつけて、男は、と宣う。よくよく聞けば、サクラさんだって、ずいぶんとヒドイことを言う。性差別、人種差別、などなど、とにかく差別に溢れている。その差別にもとづき、俺は立派だ、立派にならなくては、と力む。力んだ末に失敗するのが「寅さん」のおかしみなのだが、この力みがアメリカ警察ものには溢れている。

