北欧ミステリーから始めて

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ブリッジ

デンマークとスウェーデンの合作、物語はその国境の橋から始まる。

amazon prime video と Netflix で

ともにシーズン2まで。Netflix は吹替もあり。hulu では、トンネル が配信中。

設定の妙

分断と境界を示す冒頭の設定が見事だから、アメリカでもイギリスでもドラマ化されたのだと思う。小説でも、北欧ミステリーと言われるものは、暗くグロテスクな場面が特徴的なのだけれど、このドラマでも、冒頭のシーンからグロテスクな描写が出てくる。

時限爆弾処理の場面なども、人間の残酷さ、不気味さをグロテスクに描く。刑事たちの屈折は、今や、世界共通だろうか。きっと、キタノの「HANA-BI」が先鞭をつけた、というのは日本びいきすぎるのは間違いなく、ドン・シーゲルの「刑事マディガン」あたりを考えるのが妥当か。

グロテスクなものが重層的になっている。臓器移植、刹那的な関係性、娼婦、薬物中毒、盗み、冒頭の分断からグロテスクな構造が広がり、重なってゆく。福祉と平等の下にある重層的な伽藍。

特捜部Q

「コールドケース」を扱う特捜部の活躍を描く。「檻の中の女」はその特捜部の誕生を描くのだが、「コールドケース」よりはずいぶん屈折している。この原作小説を「その女アレックス」(ピエール・ルメートル)と同時期に読んだものだから、閉じ込められるお話として、混交しているところがある。作品の構成やトーンはずいぶん違うはずなのに奇妙なことである。

ただ、ともにグロテスクではある。「ケモノの城」(誉田哲也)などもグロテスクなお話で、たしか、同時期に読んだと思うのだが、グロいことにかけては、欧州の方が狂っているような気がするのは、偏見だろうか。

netflix

特捜部Qシリーズ、2作品が見られる。檻の中の女、Pからのメッセージ、キジ殺し。

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こちらは2作品。檻の中の女、キジ殺し

姫川シリーズ

「ケモノの城」をなんとなく書いてしまったので、その関連を。

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ストロベリーナイト

kindel unlimited

正しいストーカー殺人 警部補 姫川玲子

クリーピー

これも連想から。「クリーピー 偽りの隣人」は、hulu、netflix、amazon prime video で見ることができる。

歪顔

「歪顔(ビザール・フェイス)」(前川裕)は、Kindle Unlimited に。

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